ジュエリー用語集
Pt900/900 platinum
Pt900とは、プラチナの含有率が90%(千分率で900)のプラチナ合金のことです。残りの10%にはパラジウムやイリジウムなどの白金族金属が割り金として配合されています。日本国内で伝統的に最も多く使われてきたプラチナジュエリーの品位です。
Pt900の表記
ジュエリーの内側には「Pt900」の刻印が打たれます。造幣局の品位検定を受けた製品には、日の丸のマークと「Pt900」を組み合わせたホールマークが刻印されることもあります。
Pt900の特性
強度と耐久性
Pt900は割り金の比率が10%と、Pt950(5%)よりも多いため硬度が高くなります。日常的に身につけるジュエリーにとって、キズがつきにくく変形しにくい点は大きなメリットです。特に細いアーム(腕)のデザインや、繊細な爪留めには、この強度が重要になります。
白い輝き
プラチナの含有率が90%と高いため、プラチナ特有の白く落ち着いた光沢を十分に楽しめます。Pt950と比べた色合いの違いは、肉眼ではほとんどわかりません。
耐変色性
プラチナは化学的に安定した貴金属であり、Pt900も日常生活で変色することはほぼありません。汗・皮脂・温泉の硫黄成分などにも強く、特別なお手入れをしなくても美しい状態を長く保てます。
加工性
適度な硬さと粘りを持つPt900は、職人にとって加工しやすい素材です。細かなデザインや精密な石留めが施しやすく、さまざまなデザインの指輪を作ることができます。
日本でPt900が主流になった背景
日本のジュエリー業界では長年にわたりPt900が標準的な品位として使われてきました。これは日本の高い加工技術との相性の良さや、強度と美しさのバランスに優れている点が理由です。
一方、国際的にはPt950がジュエリー用プラチナの標準品位として広く認知されています。そのため、近年は日本国内でもPt950を採用するブランドが増えてきています。
Pt900の主な用途
エンゲージリング(婚約指輪)
ダイヤモンドを留める爪や石座に強度が求められるため、Pt900の硬さが活かされます。特にソリテール・リングのような爪留めデザインでは、爪の耐久性が重要です。
マリッジリング(結婚指輪)
毎日着用する結婚指輪にはキズに強いPt900が適しています。シンプルなデザインから、エタニティリングのような石入りデザインまで幅広く対応できます。
Pt950との選び方
- 純度の高さ・白さを重視する方 → Pt950
- 強度・耐久性を重視する方 → Pt900
- 金属アレルギーが心配な方 → 割り金の比率が低いPt950のほうがより安心
いずれも高品位のプラチナ合金であり、どちらを選んでも美しさと耐久性を兼ね備えたジュエリーを楽しむことができます。


