ジュエリー用語集
プリンセスカット / princess cut
プリンセスカット(princess cut)とは、正方形またはそれに近い長方形に成形したダイヤモンドのカット様式です。上面(テーブル面)は四角形で、側面にはブリリアント系のV字ファセットが並びます。ラウンドブリリアントカットに次いで世界で人気の高いカットで、エンゲージリングの中心石として広く採用されています。
プリンセスカットの特徴
- ファセット数:57〜76面(バリエーションによる)
- 形状:正方形〜やや長方形(縦横比 1:1〜1:1.05 が理想的とされる)
- カット系統:ブリリアント系とステップ系の混合
- コーナー:シャープな直角
V字に並ぶパビリオンファセットが光を効率よく反射し、ブリリアントカットに匹敵する輝きを四角形の外形で実現しています。
原石の歩留まりと価格
ラウンドブリリアントカットの加工では原石の多くが削り落とされますが、プリンセスカットは八面体結晶の原石から2石を効率よく取り出せるため、歩留まりが高く同重量のラウンドブリリアントより比較的リーズナブルな価格になる傾向があります。
セッティングと注意点
四隅がシャープなため、欠けやすいという性質があります。爪留めでは4隅または8コーナーを覆う爪で保護するのが一般的です。日常的な使用には、コーナーが適切に保護されたセッティングを選ぶことが推奨されます。
プリンセスカットのダイヤモンドは、シンプルな一粒リング(ソリテール・リング)はもちろん、両脇にサイドストーンを添えたスリーストーンデザインとも相性が良いです。
GIAの評価について
プリンセスカットは、ラウンドブリリアントカット以外のカット様式である「ファンシーシェイプ」に分類されます。4Cのうち カラット・カラー・クラリティ はGIAで評価されますが、「カット」の総合グレードはプリンセスカットに対して発行されません。
ただし、ファセットの研磨状態を示すポリッシュ(Polish)と、ファセット配置の正確さを示すシンメトリー(Symmetry)は、プリンセスカットを含むすべての形状でGIAが5段階で評価します。プリンセスカットの仕上がりの良し悪しを判断する際は、これらの項目と、実物の輝きを自分の目で確かめることが大切です。


