ジュエリー用語集
ペリドット / peridot
ペリドット(peridot)は、鉱物名オリビン(olivine/カンラン石)の宝石品質の変種です。鮮やかな緑から黄緑色が特徴で、8月の誕生石として国際的に定められています。古代エジプトでは「太陽の宝石」と呼ばれ、数千年にわたって珍重されてきた歴史ある宝石です。
鉱物学的特徴
ペリドットの主成分はケイ酸マグネシウム鉄((Mg,Fe)₂SiO₄)で、鉄の含有量が緑色の発色に関与しています。鉄が多いほど深い緑色、少ないほど黄緑色に近くなります。モース硬度は6.5〜7で、比較的硬さが低めのため、日常使いのジュエリーでは扱いに注意が必要です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 鉱物名 | オリビン(カンラン石) |
| 化学組成 | (Mg,Fe)₂SiO₄ |
| モース硬度 | 6.5〜7 |
| 色 | 緑〜黄緑 |
| 誕生石 | 8月 |
色の特徴
ペリドットの色は黄緑(ライムグリーン)から濃い緑まで幅があります。最も評価が高いのは純粋な緑色(黄みや茶みが少ない鮮やかな緑)とされています。ペリドットはその色が一種類しかなく、多色性(複数の色を持つ性質)はほとんど見られないため、色の鑑定が比較的わかりやすい宝石です。
主要産地
- ミャンマー(チャウク・ミャウ地方):深みのある高品質なペリドットを産出します。大粒のものが見つかることでも知られています。
- アメリカ・アリゾナ州(サン・カルロス):アパッチ族の居留地内にある世界有数の産地で、市場流通量の多くを占めます。
- パキスタン(カシミール地方):標高の高い山岳地帯で産出される、深緑色の高品質なペリドットが知られています。
- エジプト(ザバルガッド島):古代から採掘が行われてきた歴史的産地です。
隕石由来のペリドット
ペリドットは地球の深部(マントル)に由来するだけでなく、隕石(パラサイト型石鉄隕石)の中にも含まれることが知られています。隕石中のオリビン結晶がジェムクオリティを持つ場合があり、「エクストラテレストリアル(宇宙起源)ペリドット」として流通することがあります。
処理と品質評価
ペリドットはエメラルドなどと比べて処理の少ない宝石とされています。内包物としては「睡蓮葉状(ウォーターリリー)」と呼ばれる特徴的な液体内包物が見られることがあります。品質評価は色の純粋さ・透明度・サイズによって行われます。鑑別書は比較的希少で高品質なものに添付されることが一般的です。


