ジュエリー用語集
ファンシーカラーダイヤモンド/fancy color diamond
ファンシーカラーダイヤモンド(fancy color diamond)とは、イエロー・ピンク・ブルー・グリーン・オレンジ・レッドなど、様々な色を持つダイヤモンドの総称です。無色〜淡黄色系のダイヤモンドのカラーグレード(D〜Z)とは別の評価基準が使われ、希少性が高く非常に高い価値を持つものもあります。
ファンシーカラーダイヤモンドの色の原因
ダイヤモンドが色を持つ原因は色によって異なります。
| 色 | 主な原因 |
|---|---|
| イエロー | 窒素(N)原子が結晶格子に含まれることによる |
| ブルー | ホウ素(B)原子が微量含まれることによる。Hope Diamondが有名 |
| ピンク・レッド | 結晶格子の塑性変形(グレイニング)による。産地としてオーストラリアのアーガイル鉱山が有名だったが2020年に閉山 |
| グリーン | 地中での放射線照射による。天然のものは非常に希少 |
| オレンジ | 窒素と空格子の組み合わせによる。天然の鮮やかなオレンジは極めて希少 |
| ブラック | 多数のダークインクルージョン(石墨など)によるもの、または放射線照射によるもの |
GIAのファンシーカラー評価
GIA(米国宝石学会)のファンシーカラーダイヤモンドの鑑定書では、色を以下の観点で評価します。
- ヒュー(Hue):基本の色相(イエロー、ピンク、ブルーなど)
- サチュレーション(Saturation):色の濃さ・鮮やかさ
- トーン(Tone):色の明暗
これらを総合的に評価して、Faint(わずかな色)→ Very Light → Light → Fancy Light → Fancy → Fancy Intense → Fancy Vivid(最も鮮やか)→ Fancy Dark → Fancy Deep の順でグレードが表示されます。「Fancy Vivid」は最も飽和度が高く、価値も高い評価です。
主な色と希少性
イエローダイヤモンド
ファンシーカラーの中では比較的多く産出されます。「カナリーダイヤモンド」とも呼ばれる鮮やかなイエローは、Fancy Vivid Yellowが最高評価です。
ピンクダイヤモンド
天然のピンクダイヤモンドは非常に希少で、産出量の約90%以上がオーストラリアのアーガイル鉱山由来とされていました。同鉱山が2020年に閉山したことで、天然ピンクダイヤモンドの希少性はさらに高まっています。
ブルーダイヤモンド
天然のブルーダイヤモンドは極めて希少で、世界最高クラスの価値を持ちます。ホウ素を含むために蛍光性(赤色の蛍光)を示すことがあります。
レッド・グリーンダイヤモンド
天然の鮮やかなレッドとグリーンのダイヤモンドは最も希少な部類に入り、市場での流通量は極めて限られています。


