ジュエリー用語集
ブリリアンシー/brilliance
ブリリアンシー(brilliance)とは、ダイヤモンドの内部と表面で光が反射して生まれる白い輝きのことです。ダイヤモンドに入射した光が内部で全反射を繰り返し、テーブル(上部の平らな面)から白い光となって戻ってくる現象を指します。ダイヤモンドの輝きを構成する3要素のうちの一つです。
ブリリアンシーの仕組み
ダイヤモンドに入射した光は、以下のように振る舞います。
- テーブルやクラウンのファセット(研磨面)からダイヤモンド内部へ入射します。
- 内部でパビリオン(下部)の斜面に当たり、全反射します(外へ逃げずに内部で反射する現象)。
- 再度別のパビリオン面で反射した後、テーブルから白い光として外へ出てきます。
ダイヤモンドの屈折率(約2.42)は非常に高く、他の宝石と比べても格段に多くの光を全反射させる性質があります。これがダイヤモンド特有の強いブリリアンシーを生み出す理由です。
ファイア・シンチレーションとの違い
ダイヤモンドの輝きは3つの要素で構成されています。
| 用語 | 色 | どんな輝きか |
|---|---|---|
| ブリリアンシー | 白い光 | 内部と表面での反射による白い輝き全体 |
| ファイア(分散) | 虹色(スペクトル) | 白い光が分散して生まれる虹色のきらめき |
| シンチレーション | 白または虹色の点状 | 石や光源が動いたときの閃光・きらめき |
3つは互いに補い合って、ダイヤモンド全体の輝きを作り出しています。
カットとブリリアンシーの関係
ブリリアンシーはカットの品質に最も大きく影響されます。パビリオンの角度が適切でないと、光が側面から外へ漏れてしまい(「漏れ光」と呼ばれます)、ブリリアンシーが著しく下がります。
- パビリオンが浅すぎる場合:光が底面を突き抜けて逃げる(フィッシュアイ効果)
- パビリオンが深すぎる場合:光が中央から逃げ、暗い影(ネイルヘッド効果)が生じる
- プロポーションが適切な場合:光が効率よく全反射し、ブリリアンシーが最大化される
このため、同じクラリティ・カラーのダイヤモンドでも、カットグレードが異なれば見た目の輝きに大きな差が生まれます。
ブリリアンシーとブリリアントカット
「ブリリアントカット」という名称は、ブリリアンシーを最大化するために設計されたカット方式であることに由来します。現代のラウンドブリリアントカットは58のファセットで構成され、光を最も効率よく全反射させるプロポーションが追求されています。


