ジュエリー用語集
エンゲージリング(婚約指輪)/engagement ring
エンゲージリング(engagement ring)とは、婚約の証として贈られる指輪のことです。日本では「婚約指輪」とも呼ばれ、一般的にプロポーズの際に男性から女性へ贈られます。西洋では古代ローマ時代から婚約の証として指輪を交換する習慣があり、現在も世界中で広く定着しています。
エンゲージリングの特徴
エンゲージリングの最大の特徴は、中央に一粒の宝石をあしらったデザインが多い点です。なかでもダイヤモンドが最も定番の宝石として選ばれています。ダイヤモンドは地球上で最も硬い天然鉱物であり、「永遠に変わらない愛」の象徴とされています。
ダイヤモンドの品質は「4C」と呼ばれる国際的な基準で評価されます。4Cとは、カラット(重さ)・カラー(色)・クラリティ(透明度)・カット(研磨)の4つの要素のことです。
代表的なデザイン
ソリテール(一粒石)
最も伝統的なエンゲージリングのデザインで、一粒のダイヤモンドを爪留めで高くセットしたスタイルです。1886年にティファニー社が考案した6本爪のセッティングが特に有名で、光を最大限に取り込むことでダイヤモンドの輝きが際立ちます。
サイドストーン
中央の石の両脇に小さなダイヤモンド(メレダイヤ)を配したデザインです。中石をより大きく華やかに見せる効果があります。
ヘイロー(取巻き)
中央の石の周囲をメレダイヤで囲んだデザインです。取巻きリングとも呼ばれ、中石が実際よりも大きく見え、華やかな印象になります。
パヴェ
アーム部分に小さなダイヤモンドを敷き詰めたデザインです。指輪全体がきらめき、より豪華な印象を演出します。
エンゲージリングの素材
素材としてはプラチナが最も人気があります。白色の美しい光沢がダイヤモンドの輝きを引き立て、変色しにくいため長く愛用できます。品位はPt950やPt900が主流です。
また、K18(18金)も人気の素材です。イエローゴールド・ピンクゴールド・ホワイトゴールドなど、肌の色や好みに合わせて選べます。
エンゲージリングとマリッジリングの違い
エンゲージリングは婚約の際に贈られる指輪で、宝石が主役の華やかなデザインが特徴です。一方、マリッジリング(結婚指輪)は結婚式で交換する指輪で、日常的に身につけることを前提としたシンプルなデザインが一般的です。
近年では、エンゲージリングとマリッジリングを重ねづけできるセットリング(ブライダルセット)も人気を集めています。
石留めの種類
エンゲージリングに用いられる主な石留めには以下があります。
- 爪留め(プロングセッティング):4本爪や6本爪で宝石を持ち上げて固定する方法。光の取り込みが多く、ダイヤモンドの輝きを最大限に活かせます。
- 覆輪留め(ベゼルセッティング):金属の縁で宝石を囲んで固定する方法。宝石が保護されやすく、引っかかりが少ないのが特徴です。
着用する指
日本では左手の薬指に着用するのが一般的です。これは古代ローマで「左手の薬指には心臓につながる血管が通っている」と信じられていたことに由来するとされています。


